空撮情報コラム|空撮BASE

「ドローン」とは何か?わかりやすく紹介!
近頃、ドローンは世の中を席巻しています。
すでにドローンを購入して所有している人もいるかもしれません。
一方で「ドローンって何だろう」と思っている人もいるでしょう。
今更聞けない雰囲気のドローンについて、基礎知識を紹介します。

「ドローン」の定義

まずドローンを定義すると、「人が乗って操縦していない空を飛べる機体」ということになります。
飛行機やヘリコプターは空を飛べる機体ですが、基本的に人が乗って操縦しているため、ドローンとは呼びません。
人が乗らずに操縦するといえば、「遠隔操作」や「自動操縦」を指しますが、昔からのホビーであるラジコン飛行機やラジコンヘリコプターは、人が乗らず遠隔操作する空を飛べる機体なので、ドローンの一種となります。
また一般的にドローンと呼ぶとき、上記の定義よりも広い範囲で使われる傾向があります。
例えば海や湖など、水中を進む潜水艦のような機体も、遠隔操縦できる場合はドローンになります。
このように一般的なドローンの定義は、「人が乗って操縦しない小さな機体」となります。
特に200g以下の重量のものをドローンと呼ぶ傾向が強いようです。

「ドローン」の語源は?

ドローンという名前の語源はどのようなものでしょうか。
ドローンは英語で「Drone」となり、「オスのミツバチ」という意味があります。
ドローンの羽が回転する音が、ミツバチの羽音に似ていることからドローンという名がついたという説があります。

「ドローン」は軍事用だった

ドローンの開発のもとになったのは、軍事用の無人航空機でした。
アメリカやイスラエルで開発が進められています。
第一次世界大戦から開発が始まり、第二次世界大戦中に本格的な開発が始まったとされています。
軍事用のドローンは第二次世界大戦中には実用化されませんでしたが、その後起こったイラク戦争中などに実用化されて使用されています。
ドローンといえばホビーのイメージが強いですが、実は軍事用のものだったとは驚きです。
軍事用ドローンは、空から敵の基地などを偵察する目的や、敵機を攻撃する目的、敵基地を爆撃する目的などで作られています。
軍事用ドローンが敵機に撃墜されたとしても、人が乗って操縦していないため、パイロットが犠牲にならずに済むというメリットがあります。
一方で、撃墜されたドローンが市街地に墜落したため、一般市民が犠牲になったという報道もあります。

「ドローン」の進化は続く

ドローンを世に知らしめたのは「マルチコプター」と呼ばれる複数のローターを回転させて飛ぶ機体です。
ホビー用のドローンとして販売されていて、もしみなさんがドローンを持っているとしたらマルチコプターの可能性が高いと思います。
小さくてシンプルなボディですが、ローターやジャイロセンター、気圧センサーやGPSなど科学技術の粋が詰まっています。
今後は産業用に作られたドローンが人間の代わりに物を運んだり、危険な場所を観測に行くような時代が来るかもしれません。

< 空撮情報コラム一覧へ