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ドローンでの撮影で逆行を避ける方法
ドローンで撮影していて、邪魔になるのが「逆行」です。
折角良いポジションを取ったと思ったのに、逆光で映像が台無しになることが少なくありません。

逆光とは

普通のカメラで写真を撮っていても逆光が起きます。
逆光とは簡単に言うと、「カメラの正面に太陽が入る状態」のことです。
あえて逆光にすることもありますが、被写体をしっかり見せたい時は、暗くて何の役にも立たなくなります。
従って、逆光を遮ることが必要です。

ドローンからの撮影は困難な環境

地上で行う撮影と、空中にいるドローンでの撮影では環境が異なるため、逆光の場合きれいに撮るのが難しいことは否めません。
その理由には以下の3つがあります。
1)ドローンが空中にいるため、「レフ板(光反射を照射するための反射板)」を使うことができず、補助光を作れません。
2)人や花と違って被写体が大きいため、フラッシュを使えません。
3)光除けにフードなどを付けると、風を受けてドローンの飛行が不安定になります。
ドローンは常に空に飛んでいるため、太陽の光をもろに浴びる状態にあります。
従って、通常の地上撮影よりも逆光の影響を受けやすくなります。
逆光対策がほとんど不可能ともいえる中で、できる範囲で対策を講じるしかありません。

ドローンからの撮影で逆光を防ぐ方法

ドローンからの撮影で逆光を防ぐには以下の処置を施します。

露出補正

逆光を防ぐには、まずカメラの設定で露出補正をプラスにし、逆光による暗さを軽減するようにします。
例えば、露出補正を+1.7まで上げると、同じアングルで撮っても被写体が映るようになります。
ただし、露出補正が過ぎると、背景が白ずんでしまったり、全体の色合いが不自然になったりします。
完璧は望めないため、あくまでも逆光を軽減する程度と思った方が無難です。

カメラの向き

カメラの向きが正面にあると、太陽の光を受けてしまいます。
そこで、カメラをやや下向きにするだけでも逆光を軽減できます。
露出補正は+0.3程度にし、カメラを下向きにした分ドローンの高度を上げます。
高度を調整しながら、丁度良い高さで撮影すると逆光の暗さを抑えられます。

NDフィルター

ND(減光)フィルターを装着して撮影すると、違ったイメージの画を撮ることができます。

構図

逆光を何とかしたいと、同じ構図に固執しても時間の無駄になる可能性があります。
その場合は、構図を変えるのも一つの手です。
ドローンは自由に位置を動かせるため、構図を臨機応変に描いていると、太陽の光が違った効果を生むことがあります。

時間帯とロケーション

ベストな逆光対策は、やはり太陽に逆らうのではなく、順光で撮影できるようにすることです。
太陽は東から昇り、西に沈みます。
そこで太陽の向きを見て、午前と午後の時間帯を変えれば順光になります。
また、ロケーションも同様に、周辺の障害物を見ながら、被写体が順光になる位置を探します。
つまり、事前に太陽の向きとロケーションを調べて順光で撮影できるようにすることが、逆光に対する最善の策になります。

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