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ドローンの飛行可能高度と最大飛行高度について

ドローンの安全飛行可能高度は一般で500メートル

ドローンの安全飛行可能高度は、DJIでは最高500メートルまでの上昇が可能です。
この高度までであれば安全に離着陸可能であるということで空撮を楽しむことができます。
一方、日本の場合は肉眼で確認できる距離が安全であると判断しますので、地上から150メートルまでが安全な飛行可能高度として設定されています。
DJIでは500メートルを超えた場合、カメラにてドローンの様子を探るという操縦法上、風に煽られるなどが原因で墜落する可能性があります。
ジャイロ類の働きも高度になればなるほどドローンを安定させることが難しくなるため、DJIでは高度500メートル以上上昇できないように制限をかけています。
日本の場合は、人間が肉眼で確認することを安全基準としているため、150メートル以上の上昇は航空法に照らし合わせると違法となり、処罰の対象となります。
しかし日本で高度飛行が出来ないという訳ではなく、許可を取ることで高度にてドローンを飛ばすことができます。
要はドローンで高度飛行をするに際し、何故高度で飛行させるかを証明し、許可を得られれば飛ばすことができるということです。

一般的なドローンの最高高度は1200メートル以上

DJIのドローンを使用しての最高飛行高度は、地上から1200の高さまで到達に成功しています。
ただし、カタログスペックとしては500メートルが安全な操縦可能高度でこれ以降については高度制限を解除したうえでの実験という形での最高高度になります。
安全性は格段に低くなりますので、あくまでこれぐらいは飛べるということに留めておきましょう。
1200メートルの高度ですが、山で例えますと箱根山が約1200メートルで、山の上部はかなり空気が薄くなります。
ドローンは空気が薄くなるとだんだんと揚力を失いやすくなり、バランスを崩しやすくなりますので操縦が難しくなります。
一方、ロシアでは改造したドローンにて高度1万メートルからの空撮の撮影に成功しています。
ドローンはレース用のモーターを搭載し、高出力で自ら地上から上昇させ1万メートルに達しています。
肝心なポイントとしてはモーターが高出力であれば高度1万メートル以上の上昇が可能であるということです。
ただし高度1万メートルの世界は航空機などが飛ぶ領域でもあるため、安全を考えるとドローンが浸入して空撮を楽しんでよいエリアではありません。
安全を考慮すると、ドローンの安全飛行可能高度は10メートルが望ましいという国もあり、国によってはドローンが到達することが許される最高高度に違いがあります。

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