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ドローンに搭載されている自立飛行コンピュータについて

DJIは自立式ドローンに力を入れている

ドローン産業で民間、業務用問わず世界中にドローンを提供しているDJIでは、ドローンが独立して飛行することを可能とするコンピューターを導入しています。
MANIFOLD 2技術が有名で、これはドローンに飛行を安定させることプラス、画像データを認識させ、障害物を判断することを付け加えたモデルです。
ドローンが誕生した当初は、ジャイロを装備しているドローンとそうではない物があり、あくまで操縦者が必要でした。
ですが、コンピュータを搭載させ、AIシステムを導入することにより、自動で航行することを可能としたのがこのMANIFOLD 2になります。
このコンピューターのモデルは自立飛行システムを形成しており、それぞれ空間の認識法が異なるのが特徴です。
MANIFOLD 2は自由にカスタムをすることができる点も売りです。
プログラミングの様に、ドローンにある程度カスタマイズ性を持たせることで、オリジナルのAIを作り上げることができるのも特徴です。
このように現在においてドローンは、飛行を安定させるジャイロから送られてくる信号のほか、カメラ等情報を送る端末からデータを得て、高速でデータを適切に処理することにより自動で人にぶつかることなく飛行出来るのです。

何故nvidiaがドローン産業に参入したか?

nvidiaがドローン産業に参入した理由として、元々ゲーミングパソコン向けのグラフィックカードを作成している会社だったことが要素の一つとなります。
しかしグラフィックカードの高速なデータ処理能力は次第にパソコンのサーバーを管理するエリアにも使用されるようになりました。
大きなビジネスとして発展していったのです。
現在はパソコンのCPUの他にもパソコンの性能を引き上げる方法としてグラフィックカードがそのパソコンのデータの処理を担うなどシステム自体の基盤が変化しました。
高速でデータを処理することに技術を持つnvidiaが、AI分野においても独走をしているということです。
そしてドローンにnvidiaが参入した理由は、自社のAI技術をさらに発展させることができる分野がこのドローン分野で現在においてもトップの実力を発揮しています。
ドローン産業で自立飛行という大きな目標に向かい、他社と競争関係にある現在においても、今だnvidiaはトップを独走しているということです。
システム自体が完全に出来上がってしまった場合、nvidiaがドローンに注力するかどうかについては未知数です。
しかし、未だドローンに搭載する自動航行システムなどの人工知能においては他社と開発競争が続いていることを踏まえると、まだシステムは完全ではないと言えます。
完全となったシステムをどこが作り上げるかが、現在のこのドローン開発競争の状況であると言えます。

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