空撮情報コラム|空撮BASE

ドローンのメリットとデメリット、今後

ドローンが使用する電波に関する知識

一般的なドローンが用いる電波は2.45GHz です。
また、画像転送などを備えたドローンを使用する場合、5.7~5.8GHzです。
(ただし、使用する際には無線免許4級以上が必要があります)
ここで、ドローン飛行時の電波障害について考える場合、電波の波長に対する電波の性質を知っておく必要があります。
2.45GHzでは以下の性質があります。

障害物に強い

広範囲まで届く

電波の妨害(レンジ、無線、高圧電線)に強いなどです。

一方で、5.7~5.8GHzでは

障害物に弱い

届く範囲が狭い

電波の妨害に弱い

安定性がある

ドローンを使用することによるメリット

ドローンを使用することで様々なメリットがあります。

遭難事故者の探索

災害や事故などの被害状況の確認

様々な商品などの輸送

AEDや薬剤などの輸送

報道目的の利用

生態調査

様々な設備の点検

スポーツ観戦

ドローンのデメリット

ドローンの使いようによっては様々なリスクが存在します。

プライバシーの侵害

ドローンを用いて、例えば空撮するとき、民家の中などを撮影してしまい、プライバシーを侵害することがあります。

ドローンの墜落

ドローンが墜落するときは特に危険です。
私有地に落下した場合は取りにいく必要がありますが、住民の確認なく侵入すれば、住居侵入罪の可能性があります。
また、私有物を破損すれば器物破損罪が問われ、人に当たれば過失傷害罪または傷害罪に問われる可能性があります。

所有権の侵害

所有権は土地だけでなく、空中にも及びます。
よって、ドローンが許可なく私有地の空中を飛べば、所有権を侵害する可能性が出てきます。

予期せぬ事故

電波障害、バッテリ切れ、強風などによって予期せぬ事故が起こる可能性があります。

ドローンのリスクを回避する方法


操縦者がドローンの操作スキルを身に着けること

ドローンを飛行する前にバッテリー状況も含めた機体整備、点検を行うこと

市街地や人口密集地などの被害リスクの大きい場所の飛行を避けること

夜間などの見通しの悪い時の飛行を避けること

ドローン飛行時は操縦者だけでなく、安全監視者をつけること

ドローン飛行時は、人や物からの距離を30メートル以上に保つこと

大規模建造物などを避けること

あらかじめドローンを飛ばしてよいか関連部局に問い合わせること

ドローンの今後

日本政府はドローンと5Gを組み合わせた技術育成を推進する関連法案の成立を2020年の夏ごろに目指すとしています。
このことによって、どのようなメリットがあるのかは5Gについての基礎知識を知っておく必要があります。
5Gとは、5th generation の略で、つまり5世代移動通信システムのことを指します。
このシステムを導入したサービスにより高速大容量、高信頼、低速遅延通信、多数同時接続が可能になります。
そして、このシステムをドローンに導入した場合、より広範囲の移動とより高画質の映像転送が可能です。

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