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空撮で使われるドローンが持つ機能について

空撮用はホビードローンと違い電波受信域が広い

空撮専用を目的としているドローンは高所域で使用することを想定して構成されているため、一般的なホビードローンと比較した場合、電波受信域が広く設定されています。
例えば、ホビードローンの多くはドローンを飛ばすに際して航空法に引っかからないよう高度制限を課しており150メートルまでしか電波を到達できないようになってます。
電波が途絶えると高度を自動で下げるという工夫もしています。
しかし、産業ドローンで高高度で作業をするものにおいては高度制限を解除したうえで高高度でも電波受信を可能とする高領域の受信機を備え付けています。
もちろん高領域の受信機を備え付けて合ってもレシーバーとなるプロポ側からドローンに対して命令が送信されない状態が続いた場合にはドローン自らが高度を下げるなどの安全策を持っています。
如何に高高度で作業をすることを目的としたドローンでも命令が来なくなれば自動で下降するなど安全処置を施しています。
例を挙げますとDJIシリーズの空撮ドローンは最大で2キロから4キロまで電波をプロポから送信機に送信することが出来ます。
これをWi-Fi経由で電波送信すると、模型用においてはおおよそ100メートルまでしか電波が届かないため、電波が届かなくなった場合はドローンは安全策として下降するようになっています。
もちろんDJIにもWi-Fiモードで電波送信をするものがあり、こちらも同様電波が100メートル程度までしか届かないです。
その為空撮に用いるドローンはプロポの性能が飛躍的高く、電波の送受信性能が高いと言えます。

安定機構が供えられておりフレームも頑強

空撮専門のドローンですが、多くは強風が吹いても強風に流されることなくその場にとどまることが出来るシンバル機能を備え付けています。
これは縦横高さなどをセンサーが感知し、一定以上の強風を受けた場合においてプロポの命令と強風の強さを判断し、ズレを修正すると言う物です。
プロポからの操作で明らかに機体が水平ではないとセンサーが判断した場合、自動で調整して機体を水平を維持しようとする事をシンバル機能と呼びます。
この機能はホビー用ドローンにも備えつけていますが、カメラ側には備え付けられておらず、カメラが振動でブレてしまい空撮をうまく行えないという問題があります。
そこで、産業用空撮ドローンではカメラ側にもシンバル機能を搭載し、手ぶれを補正して綺麗な画像を映し出すことが出来るようにしたのです。
これにより産業用ドローンの空撮専用ドローンはどんなに高高度でもカメラ映像がぶれることなく空撮を行えるようになったのです。
それほどパワーがあるドローンにおいては高高度まで飛び上がることは容易にできます。
しかし振動を打ち消すことが難しく、振動を消さなければ綺麗な空撮映像を取ることが出来ないと言うことでもあるわけです。
ちなみにフレームの強化ですが、ホビードローンは樹脂で構成されたボディを使用して軽さを出しています。
樹脂はねじれや振動に弱いが故、高高度ではモーターのパワーの影響で次第に安定を失います。
そこで、産業用ドローンでは骨格にカーボンを用いて形成することで、ねじれや振動に対して強い骨格を形成し、モーターのパワーに負けることなく上昇していくことが出来るよう改良をしたのです。
ただ、モーターのパワーが上がれば振動も増加するため、振動を如何に打ち消すかが産業用高所ドローンの現在の主目標の一つであると言ってもよいのです。

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