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お値段が安い空撮ドローンと高いドローンの性能について

安定性能を強化するかカメラ機能を強化するかの2択

値段が安いドローンと高いドローンには、どのような性能差があるのでしょうか。
値段が高いドローン空撮の場合、4K画質の他60フレーム動画の撮影が可能など、カメラ自体の性能を引き上げるとともに動画を処理することが出来る能力も高いのが特徴です。
値段が安いドローンにおいても4K画質に対応しているカメラを搭載したドローンはありますが、空撮性能を上げるために安定性能を排除するか、あえて安定性能を取るが故カメラ性能を犠牲にするかのどちらかです。
技術革新による安定を維持するジャイロの開発には多額の資金を必要とし、このジャイロを空撮用にカスタマイズすることでさらに経費が掛かります。
値段が安いドローンにおいては両者の機能を独立させる手法を取っているのです。
値段が高くなればドローンを空中で安定させる付加価値を付けることも可能で、GPS機能と連動し各種センサーを装備することで対象物を瞬時に判断し、回避することも可能となっています。
例を挙げると、DJIのミニシリーズは限界高度は低めですが性能はかなり優れています。
しかし、これ以降のシリーズにおいてはさらなる機能を強化したモデルが存在します。
軽量化の他、動画撮影機能やバッテリーが強化されており、13ボルト以上のパワーを誇るドローンも登場しています。
DJIについては空撮機能を重視しているメーカーなため、格安モデルにおいても高い性能を秘めています。
しかし、DJIよりも安いドローンにおいてはカメラを搭載していなかったり、ジャイロも垂直方向や水平方向への安定を図ることしかできず、GPS機能を搭載していないこともしばしばです。
では何故、GPSを搭載すると値段が跳ね上がるのかと言うと、GPS衛星の使用料を支払う必要性が発生するためです。
また、衛星を使用する数が多くなればさらにお値段が高くなります。
これが俗にいう高性能ドローンです。

値段が安い空撮ドローンは劣るというわけではない

ここで、値段が安い空撮用ドローンは性能的に劣るのではないかという問題があります。
必ずしも値段が安い場合においては性能が劣るというわけではありません。
例えば、DJIシリーズのミニシリーズについては安値ながらもカメラ性能は高くパノラマ画質の画像を撮影することが出来ます。
高解像度の4K画質を取ることは出来ませんが、ミニシリーズでも60フレームの画像を撮ることが出来ます。
逆に高性能である割には、60フレームを撮ることが出来ないDJIシリーズもあります。
カメラ性能を強化しすぎた場合、高解像度であるが故30フレームでしか安定して画像を取得することが出来ないモデルがあるのです。
60フレームと30フレームでは動画にした場合カクツキが生じます。
もちろん安全対策のジャイロの進化やセンサーの進化によりぶつからないドローンはありますが、それらを除けば必ずしも高いドローン=高性能で安定した画像を提供するものではないのです。

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